麻薬処方箋ってあるんです!

麻薬って身近にないと思ってるでしょ??

イエイエ、そこらの調剤薬局に置いてありますから…!!
「麻薬処方せん」が出る病院もあるから、注意点を含めて紹介していく〜!
麻薬処方箋とは?
「医療用麻薬」を記載した処方せんのこと!

そのまんま、でしかない
医療用麻薬にはどんな薬があるのか?
痛み止め系
- オキシコドン塩酸塩
- モルヒネ硫酸塩
- モルヒネ塩酸塩
- オキシコドン
- フェンタニル
使用用途はがん性疼痛や慢性疼痛など。
ロキソニンやカロナールでは取れない痛みを麻薬を使って感じなくするんだね

癌って本当に痛いんだね…。
医療用麻薬は「痛覚の伝達」そのものをシャットアウトする薬らしい。
つまり、痛みの信号を脳にとどかなくする働きをもつ薬!
カロナールなどは伝達経路に作用して痛みを「感じにくくする」薬に対して、麻薬は「シャットアウト」する薬みたい(痛覚は消えても、体の感覚は残ってるとかはいうけどね…)
薬の違いは下にまとめてみたよ↓

そのほかの痛み止めとしては
「処置」するときの薬として
「コカイン水溶液」が使われたりもするみたい。
これらの医療用麻薬は、錠剤で処方されることもあれば注射薬や外用薬で処方されることもあるよ
そして!
今、ニュースで話題になってるフェンタニルも、本来なら医療麻薬で使われるもの。
モルヒネの100倍、ヘロインの50倍の鎮痛効果を持つよ
これは貼付剤や注射で投与される
だから鼻や口から摂取するのが、そもそもおかしい…

それに、違法で作られたり密輸されたり、混合物が含まれていたりするから、もう管理ができてない薬!!!
危なすぎる!!!
依存性があったり、扱いに注意が必要だから「厳重な管理」が必要な薬なんだけどね…
強い痛みをとって、少しでも人の尊厳を守ろうと開発された薬が乱用されているなんて
すごく悲しいね…
咳止め系
- コデインリン酸塩
- ジヒドロコデインリン酸塩
こちらは咳止め。
はにわの病院では、主にこの咳止めが出てる。

いつもはコデインリン酸塩の粉薬が出るんだけど、麻薬処方の時は20mgの錠剤が出ているよ

このコデインは痛み止めとしても活用される場合があるよ
依存性・乱用の危険性があるから、麻薬扱いになっているよ
誰が処方できる?
都道府県知事から免許を受けた麻薬施用者が発行できる

医師免許だけでは発行できないよ!
「麻薬施用者免許」を持てる人は
医師、歯科医師、獣医師のみ!!
似てるものに「麻薬管理者免許」っていうのもある
これは医師、歯科医師、獣医師、薬剤師が免許取得できる!


薬剤師さんは薬を保管しておくための「管理」に免許が必要ってことなんだね!
調剤薬局での保管では「鍵付きの強固な麻薬専用金庫(持ち運びできないような)」で保管する義務があるよ
もうね、日本じゃめっちゃ厳重に管理されてんのよ。
通常の処方せんとの違いは?
通常の処方せんとは違う箇所が少しある!
〜 麻薬処方せんへの記載するもの 〜
・患者さんの住所
・麻薬施用者番号
・麻薬施用者の署名または押印
これらを備考欄に書き記さなければならないよ!


法律で決められている!
流失防止や追跡できるようにしてるみたい!
また、処方日数も制限がある
原則14日まで!(緩和ケアの場合30日まで処方可能の場合あり)
麻薬施用者免許にはこんな手続きが必要!
都道府県に書類を提出して数年ごとの更新や、廃止の手続きも必要だよ!

いやね、この手続き
うちの病院は事務がやってんだわ。
だからこんな手続きがあるんだなーって知っておくだけでもおk!
麻薬処方せんについてはこんな感じ!
はにわの病院も、2代目が診察に入るようになってから発行するようになったよ

今は関係ないかもしれないけど、知識が頭の片隅にあるだけで、役立つ時がくるかも!

