どの検査がどの判断料?
判断料ってパソコンで勝手に算定されてるけど、
どの検査に反応して算定されているか、わかる?

知ってるだけでも、今後役に立つかも!
まず検査には3種類ある
検査には3種類あるってのがびっくりだ!
まず、検査とは大きく分けて2種類。
- 検査…この後説明するよ
- 病理学的検査…臓器や皮膚などの一部を採取して「がん細胞の有無」を調べたりする検査
「がん細胞の有無」を調べているか、そうでないかが
ここではチェックポイント!
そして検査の中には2種類。
- 検体検査
- 生体検査
言葉にするとよくわかんないよねー。
図にするとこんな感じ

検体検査とは
体から「採取」して検査をするもの。
検体が取れるものと言ってOK。
血液や、尿やら
生体検査とは
体そのものに対して行う検査のこと。
たえとば心電図とか胃カメラとか脳波とかエコーとか。
採取できない体の一部を検査するものは生体検査!
ではここからは、判断料について見ていくよ!
診療報酬についての判断料は全部で6つ!
検体検査の場合
- 尿・糞便等検査
- 血液学的検査
- 性科学的検査Ⅰ
- 生化学的検査Ⅱ
- 免疫学的検査
- 微生物学的検査
生体検査の場合
- 呼吸機能検査等判断料
- 脳波検査診断料
- 神経・筋検査判断料
- ラジオアイソトープ検査判断料
1、 尿・糞便等検査 判断料

尿検査…腎臓系、尿路疾患
糞便検査…寄生虫、潜血の有無など大腸がんのリスク
血液以外の検体検査はこの判断料が取られている!
| 何のためにする? | 代表的な検査は? | 判断料点数 |
| 尿、便などの検査結果を総合的に診断する | ・便潜血検査 | 34点 |
ちなみに!尿中一般物質定性半定量検査(比重とか蛋白、糖、潜血とかね)の検査は判断料は取れない!
(めっちゃ取れそうなのにね!!)
2、 血液学的検査 判断料

全身の健康状態をパッとみる!
| 何のためにする? | 代表的な検査 | 判断料点数 |
| ・血の塊やすさ、血液細胞の異常、出血傾向、血栓症のリスク ・白血病・悪性リンパ腫などの早期発見 | ・末梢血液一般 (赤血球、白血球、血小板とかね) ・血液像(自動機械法) ・ABP血液型 など | 125点 |
イメージとしては「はたらく細胞」たちをチェックしているのさ!
問診や診察と併せて病気の状態を把握するためにする検査だよ!
3、 生化学的検査Ⅰ 判断料

健康診断で検査する内容が大体この判断料。

ちなみに健康診断はこの「生物学的検査Ⅰ」「尿糞便等検査」「血液学的検査」
| 何のためにする? | 代表的な検査 | 判断料点数 |
| 血液中の成分を測定して健康状態を把握して病気の早期発見や臓器機能の診断をしている ・肝機能、糖代謝、腎臓機能、栄養状態など | ・肝機能(GOT、GPT、γ-GTPなど) ・腎機能(クレアチニン、尿素窒素) ・脂質(総コレステロール、HDL、LDL) など | 144点 |
4、 生化学的検査Ⅱ 診断料

ホルモン系やマーカーなど、病気が疑われた時にする検査だね
| 何のためにする? | 代表的な検査 | 判断料点数 |
| ・腫瘍マーカー、内分泌系(甲状腺・副腎)、心疾患、骨代謝異常の確認 | ・BNP、NT-proBNP ・ACTH、コルチゾール ・腫瘍マーカー検査 ・TSH、FT3、FT4 など | 144点 |

生物学的検査Ⅰとの違いはより専門的・精密な項目があるみたい!
画像診断や問診などと合わせて判断していく検査になる
5、 免疫学的検査 診断料

自己免疫疾患、ウイルスなどの感染、アレルギーなどをチェックしていく検査だよ
| 何のためにする? | 代表的な検査 | 判断料点数 |
| 抗原や抗体の反応を利用して感染症や自己免疫疾患、アレルギーなどを診断する検査 | ・IgG、IgM、IgEなど ・HBs抗原検査 ・HCV抗体検査 ・インフルエンザ抗原検査 など | 144点 |
アレルギーもリウマチも自分の免疫が暴走して現れる病気。
まさに免疫学的に検査している!
6、 微生物学的検査 診断料

検体を使って微生物を検査
尿や糞便を培養したり、種類を特定したりする。
顕微鏡で観察していく検査
| 何のためにする? | 代表的な検査 | 診断料点数 |
| 喀痰、尿、血液、便などから、感染症の原因部生物を特定、抗菌薬の選択などをするための検査 | ・血液培養検査 ・便培養検査 ・PCR法による新型コロナウイルス検査 | 150点 |
これによって、便の中に何の菌がいるか、とか
どの抗生物質が効くかチェックしているよ
7、呼吸機能検査等 判断料
ここからは、専門外だからサクッと説明しておくよ!
こんなのがあるんだな〜ってわかってもらうだけでOK

実際、はにわも初めましての単語多しッ!!
| 何のためにする? | 代表的な検査 | 判断料点数 |
| 喘息やCOPD(慢性閉塞性肺疾患)、間質性肺炎などの呼吸器疾患の診断 | ・フローボリューム曲線解析 ・スパイロメトリー など | 140点 |
8、脳波検査 判断料
| 何のためにする? | 代表的な検査 | 判断料点数 |
| 点間、意識障害、脳炎、認知症などの診断 | 標準脳波検査 (安静時、覚醒・睡眠、過呼吸、光刺激など) | (1)350点 経験5年以上の医師による診断 (2)180点 施設基準&地方厚生局へ届出しt医療機関 |
9、神経・筋検査 診断料
| 何のためにする? | 代表的な検査 | 判断料点数 |
| 四肢の痺れ、筋力低下、筋萎縮などの原因を探る | ・神経電動検査 ・反復刺激試験 ・磁気刺激検査 | 180点 |
10、ラジオアイソトープ検査 診断料
| 何のためにする? | 代表的な検査 | 判断料点数 |
| ラジオアイソトープを用いた全ての検査に対して算定。核医学検査の幅広い診断や治療方針に活用 | ・骨シンチグラフィー ・心筋シンチグラフィー ・甲状腺摂取率検査 | 110点 |
と、こんな感じ!
どんな検査をしてる時、どの判断料が関わってくるか
何となくイメージできたかな?

最後まで見てくれてありがとーーーう!
